世界中に数多く存在する、地球の表面をサラサラした砂で覆う砂漠。
地球の表面そのもののような岩沙漠。
どこの砂漠を見ても、そこには大きな砂丘があり、ごつごつした痛そうな岩がある。
そんなあちこちにある砂漠の中で、僕は北アフリカのサハラ砂漠とアラビア半島のアラビア砂漠にのみ強く魅かれる。
サハラ・・・アラビア語で砂漠をサハラというので、サハラ砂漠はサバク砂漠。
そのサハラというサラサラした響きが好きだ。
サハラに行ったのは、砂漠ギツネが本当にいるのか、この目で確かめたかったのかもしれない。
サハラ砂漠は、やわらかく、やさしく、どこか哀しい。
僕はサハラに「母」の存在のような大きなやさしさを感じるのかもしれない。