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シェルタリングスカイ Sheltering SKY

オアシスで、そして砂漠で、小雨降る雨雲を見ていたら、ああ、もしかしたら作家ポール・ボウルズの云う「シェルタリングスカイ」とは、こんなサハラの空なのかもしれないなと思った。

小説の内容とは関係なく、そのタイトルの言葉そのものだけから得るイメージはサハラの秋から冬の空。日差しの強すぎない青い空に白い雲。しかし、今回そのイメージが空を覆いつくすグレーの雲に変わった。

雲を見ていると、太陽から守られ、自分以外の全ての外部から、そして宇宙からも守られているように感じた。

僕の勝手な想像だが、マグレブの虜となった作家やアーテイストたちの半分くらいは、元気な軽く楽しいポップなアフリカに惹かれたのではなく、曇った日のその空や町中の雰囲気の重さに惹かれたのではないかと思う。どことなく、やるせない、しかし無視することは出来ない空気を感じることも多いから。

そして僕は、モロッコとその南部サハラのサーカス小屋的なアヤシサに惹かれる。エジプトの分かりやすいジェラシックパーク的な騒々しく明るく賑やかなそれとは正反対の、あくまでもやわらかくやさしい怪しさ、妖しさ。

そのアヤシサは、真昼間に正面からズサッとナイフで刺されるのではなく、寝ている間に小さな針で、致命的にはなりえない量の毒をさされ続けられるような感覚(どちらも経験したことなどないですから、勝手な想像です。笑)。

だから、僕はモロッコを怖れているのだろう。もし半年以上いたら、永遠に抜けられなくなりそうだから、近づきすぎないようにしているのかもしれない。

しかし、アラビア砂漠にあるルブアルハリ砂漠の不愉快な恐ろしさではなく(僕はあそこにはまた行きたいとはあまり思わない。しかし、砂漠としての美しさはかなりのものだ)、もっと甘い魅力がある恐ろしさ。

人によって受ける印象はそれぞれ全く違うのだろうが、モロッコのサハラが多くの人にとって、興味深く強烈に魅力的なのは確かだと思う。


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コメント

シェルタリングスカイという言葉には

自分を閉じ込めている殻、どこまでいっても越えられない束縛、そんなイメージがあります。

モロッコのアヤシサ、いいですよね。
大好きです。
実は、私が老後に一番住みたい国なんですが、妻はそのアヤシサを怖がっています(笑

1枚目の広角の写真の色好きです。

Re: シェルタリングスカイという言葉には

jujubeさん

たくさんのコメント、ありがとうございます(笑)

> 自分を閉じ込めている殻、どこまでいっても越えられない束縛、そんなイメージがあります。

多分、そのjujubeさんの解釈が正しいように思います。僕にとっては、その閉じ込めている殻は、自分を守る殻となるわけですが、なるほど、越えられない束縛という点は考えませんでした。

> モロッコのアヤシサ、いいですよね。
> 大好きです。
> 実は、私が老後に一番住みたい国なんですが、妻はそのアヤシサを怖がっています(笑

同じベルベル人から見ても、モロッコは怖いんですね。あのアヤシサは明るくはないですよね(笑

> 1枚目の広角の写真の色好きです。

ありがとうございます。

「シェルタリング・スカイ」という題に反応してしまいました(笑)随分前にこの映画観たんですが、その時にはあまりわからなかった事が、今は十分すぎるくらい解る年齢になってしまいました!オレンジ色の太陽、青い月、そしてこの空。なんか頭の中をぐるぐる回っています。

Re: タイトルなし

月桃ママさん

「シェルタリング・スカイ」は、観る時や年齢によって違った解釈の仕方が出来る奥深い映画ですよね。映像と音楽だけでも(笑)いい映画だな、と思います。もし、あの映画がお好きでしたら、更に奥深い原作本をお薦めします。確か、日本語版はもう出版されていなかったかと思いますが、まだ古本(中古)で探せば日本で出ていた文庫本があるかと思いますよ。
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