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オマー・シャリフ  Wadi Rum

今日、2015年7月10日、エジプトの俳優オマーシャリフ氏が亡くなられたようだ。

砂漠映画の傑作である「アラビアのロレンス」でアリの役で登場していた俳優だ。
オマーシャリフの出演作は、実はその一作のみしか私は観たことがない。
しかし、あの一作のみでも、その強烈な存在感で私の記憶から消えたことがない。

「アラビアのロレンス」の舞台であるヨルダンのワデイラム砂漠へ行く度に、オマーシャリフ演じたアリが馬かラクダに乗って現れるのではないかと思ったものだ。

最後に「動く」オマーシャリフ氏を観たのは、革命時にエジプトのテレビでだった。
デモ衝突が激しくなり、海外に脱出する氏がインタビューを受けていた。
内容はよく思い出せないが、氏がカクメイを支持していたことだけは覚えている。

天国で安らかに。


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カオスと沙漠の中で Morning light

都会のカオスの真ん中に立つと耐え難い孤独を感じる。
車の騒音とぶつかるように通り過ぎていく人々の笑い声、叫び声、泣き声。

沙漠のど真ん中に立つと寂しさは消える。
砂交じりの風と交わるように昇りだす朝の光。

そこにはすれ違うだけの実り無い会話も、身勝手に理解を求める叫び声もなく、
炎に包まれ焼き尽くされるのは食肉だけ。
音の無い世界ではじめて包まれてみる。
愛には顔も無ければ肉体もない。

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パルミラ Palmira

シリアにも砂漠がある。
大きな砂丘のない砂漠。派手な岩もない砂漠。
とても地味な、しかしやさしい砂漠。

その砂漠のど真ん中にあるパルミラ遺跡。
僕が訪れた時には、観光客が一人もいなかった。
誰かと話がしたくて、声をかけてきた観光ガイド(?)とあちこちを歩いた。
地元のべドウインのようだった。洋服を着たべドウイン。
遺跡の中にもテントがあり、そこに住んでいるべドウインがいた。
どこまでが遺跡で、どこからが砂漠なのかよく分からない場所。
今はどうなっているのか分からない。

遺跡にはあまり興味を覚えなかったので、1泊だけし移動した。
次の日に、そのべドウインにクラックデシュバリエという城を経由で、ハマという町まで車で連れて行ってくれるよう頼んだ。
幾らしたかは覚えていないが、良心的にとても安かった記憶はある。
とても気のいい青年で、その後、教えてあったダマスカスの僕の宿泊先に訪ねてきたと後で宿泊先で知った。ダマスカスに用があって来るとは聞いていたので、宿泊先を教えてあった。
しかし、僕の予定がずれて、ダマスカスに着いたのは数日遅れだったので、行き違いだった。

それから数回メールをもらったが、いつの間にか連絡が途切れた。元気だろうか?
また行ってみたいと思いながら、既に7年の歳月が経ってしまった。
その後、シリアには行っているが、砂漠には行っていない。

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ローレンスを夢見た男 Sunset of Rocky Desert Wadi Rum

7~8年前に、アラビアのローレンスになろうと夢見た男に会った事がある。
彼は米国人で、アラビアには自由が必要だ、などと思い込んでいた。

彼は幼少の頃、「アラビアのローレンス」を観て痛く感動し、白い布でローレンスと同じ衣装を作ってもらい、オモチャの刀を振り回して友達たちと「ローレンスごっこ」をして遊んだらしい。

僕は彼に、西洋の価値観や常識や自由観は極端に異なる文化の中では、そのままではとても通用しないだろうし、それどころか全く必要とされてないかもしれない、と言ったら、彼は機嫌を損ねてしまった。
本人達が生まれた時から当たり前と思い、不自由だとは一切思わず、そうする事を自ら望んでいて幸せな場合には、別の種類の自由を押し付けられてもありがた迷惑なだけだろう、と僕は思う。

彼は英国人が大嫌いのようだったが、ローレンスは英国人だった。
あれから随分経ったけれど、彼は果たしてアラビアのどこかでローレンスになれたのだろうか?

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アラビアのロレンス The House

好きな映画の一つに「アラビアのロレンス」がある。
何度も観ているのだが、何故かストーリーを完全に思い出せない。
オマー・シャリフ扮するアリのドラマティックな登場シーンとか、美しい砂漠の蜃気楼の映像とか、ピーター・オトールの演じたローレンスのいかにも英国人らしいキャラクターや、映画音楽のメロデイなどは強烈に覚えているのだが、台詞やストーリーは、ほとんど思い出せない。
僕にとってこの映画は、目と耳で感じる感覚的な映画なのかもしれない。

その映画の舞台となったヨルダンのワデイ・ラム砂漠に2度ほど行っている。
寝袋を持たなかった2度目(2月)には現地で借りた毛布に包まってテントで寝て、凍え死にそうな寒さを体験して酷い風邪をひいた。
と言うより、凍りつくような寒さで一睡も出来なかった。その後、アカバで3日間ほど熱を出して寝込んだ痛い思い出がある。

1度目はソニーのDVカメラだけを持って行き、動画を撮った。
2度目は写真を撮るのが目的で行ったのに、あまりもの寒暖の差に感覚が麻痺してしまい、砂漠の美しさは満喫できたが、熱でクラクラで気がつくとたった数十枚しか撮影出来ていなかった。またいつか行くつもりだ。
蜃気楼を見たのだが、熱のせいかと思いべドウインに聞いたら、確かに蜃気楼との事で安心した記憶がある。冬の蜃気楼は珍しいそうだ。

そんな数少なくシャッターを切った中の一枚。
アラブの英雄と呼ばれたが、実は単にエキセントリックな嘘つきで、自己顕示欲が強かっただけらしい、本物のローレンスが隠れていたと言われる岩場の隠れ家がここ。
彼の書いた自伝の半分以上は、実は作り話の嘘らしい…と、言われているが定かではない。

この場所は、現地の素朴なべドウインがジープで連れて行ってくれた場所だから、多分本当にローレンスの隠れ家だったのだろう。
本物の「砂漠の民」は多分嘘をつかないから。

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